ハイエースのタイヤ空気圧について、
「何kPaにすればいい?」
「バンとワゴンで空気圧は違う?」
「16インチや17インチに交換した場合はどうすればいい?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
ハイエースのタイヤ空気圧は、すべての車両で同じではありません。
バン・ワゴンの違いだけでなく、2WD・4WD、グレード、積載量などによってトヨタの指定空気圧は異なります。
また、純正タイヤから16インチや17インチの社外タイヤへ交換している場合は、単純に純正と同じ空気圧にすればいいとは限りません。
僕はハイエース5型のディーゼル・4WDに乗っており、現在はトーヨータイヤ「H30の215/60R17C 109/107R」を装着しています。
わんぼ普段は軽積状態で乗ることが多く、空気圧は前輪370kPa・後輪350kPaに設定しています!
ただし、この数値は僕の車両・タイヤ・使い方に合わせて実際に使用している設定値であり、すべてのハイエースに適した数値ではありません。
この記事では、トヨタ公式の指定空気圧をもとに、ハイエースバン・ワゴンの空気圧の違いや、16インチ・17インチ、LT・C規格タイヤへ交換した場合の考え方を分かりやすく解説します。
ハイエースのタイヤ空気圧は何kPa?
ハイエースのタイヤ空気圧は、車両の仕様や積載量によって異なります。
たとえば、現行ハイエースバンの純正タイヤ「195/80R15 107/105S LT」を装着したロングボディでは、トヨタの指定空気圧は次のようになっています。
| 車両 | 積載量 | 前輪 | 後輪 |
|---|---|---|---|
| 2WD・スーパーGL | 500kg未満 | 325kPa | 300kPa |
| 2WD・スーパーGL | 500kg以上 | 325kPa | 350kPa |
| 4WD | 500kg未満 | 350kPa | 350kPa |
| 4WD | 500kg以上 | 375kPa | 425kPa |
このように、同じハイエースバンで同じ195/80R15 107/105S LTを装着していても、2WD・4WDの違いや積載量によって指定空気圧は変わります。
そのため、「ハイエースの空気圧は350kPa」と一律に考えるのではなく、自分の車両に指定された空気圧を確認することが大切です。
まずは、現行ハイエースの指定空気圧を詳しく見ていきましょう。
現行ハイエースの指定空気圧一覧
現行ハイエースの指定空気圧を、トヨタ公式のメンテナンスデータをもとにまとめました。
ハイエースバンの指定空気圧
| 車両 | タイヤサイズ | 積載量 | 前輪 | 後輪 |
|---|---|---|---|---|
| ロング・2WD・スーパーGL | 195/80R15 107/105S LT | 500kg未満 | 325kPa | 300kPa |
| ロング・2WD・スーパーGL | 195/80R15 107/105S LT | 500kg以上 | 325kPa | 350kPa |
| ロング・2WD・DX(3人乗り) | 195/80R15 107/105S LT | 500kg未満 | 325kPa | 400kPa |
| ロング・2WD・DX(3人乗り) | 195/80R15 107/105S LT | 500kg以上 | 350kPa | 425kPa |
| ロング・2WD・DX(3/6人・2/5人・3/6/9人乗り) | 195/80R15 107/105S LT | 500kg未満 | 325kPa | 425kPa |
| ロング・2WD・DX(3/6人・2/5人・3/6/9人乗り) | 195/80R15 107/105S LT | 500kg以上 | 350kPa | 425kPa |
| ロング・4WD | 195/80R15 107/105S LT | 500kg未満 | 350kPa | 350kPa |
| ロング・4WD | 195/80R15 107/105S LT | 500kg以上 | 375kPa | 425kPa |
| ロング・2WD・ジャストロー | 185/75R15 106/104S LT | 500kg未満 | 450kPa | 450kPa |
| ロング・2WD・ジャストロー | 185/75R15 106/104S LT | 500kg以上 | 475kPa | 525kPa |
| スーパーロング・2WD | 195/80R15 107/105S LT | 500kg未満 | 350kPa | 350kPa |
| スーパーロング・2WD | 195/80R15 107/105S LT | 500kg以上 | 350kPa | 400kPa |
| スーパーロング・4WD | 195/80R15 107/105S LT | 500kg未満 | 350kPa | 325kPa |
| スーパーロング・4WD | 195/80R15 107/105S LT | 500kg以上 | 400kPa | 375kPa |
この表からも分かるように、ハイエースバンは仕様によって指定空気圧の差が大きく、前輪と後輪で異なる場合もあります。
わんぼとくに荷物を積むバンでは、積載量によって後輪の指定空気圧が大きく変わる車両があります。
ハイエースワゴンの指定空気圧
現行ハイエースワゴンの純正タイヤは195/80R15 107/105S LTで、指定空気圧は次のとおりです。
| 駆動方式 | 前輪 | 後輪 |
|---|---|---|
| 2WD | 325kPa | 300kPa |
| 4WD | 350kPa | 325kPa |
バンのように積載量によって空気圧が分けられておらず、2WDと4WDで指定値が異なります。
ここで紹介した数値は、現行ハイエースの純正タイヤに対するトヨタ指定値です。
年式や仕様によって指定値が異なる可能性があるため、実際に空気圧を調整するときは、自分の車両に貼られているタイヤ空気圧ラベルや取扱説明書を確認してください。
ハイエースの適正空気圧を確認する方法
ハイエースの純正タイヤの指定空気圧は、車両に貼られているタイヤ空気圧ラベルで確認できます。
ラベルには、その車両の純正タイヤサイズと前輪・後輪の指定空気圧が記載されています。
年式や仕様によって指定値が異なる可能性があるため、ネットで見つけた数値だけで判断せず、自分の車両のラベルを確認しておきましょう。
【写真:5型ハイエース4WDのタイヤ空気圧ラベル】
僕の5型ハイエース4WDについても、実車のタイヤ空気圧ラベルを撮影して掲載する予定です。
純正とは異なるサイズや規格のタイヤへ交換している場合は、車両側の指定値だけでは判断できない場合があります。
次に、16インチや17インチなどの社外タイヤへ交換した場合の空気圧について見ていきます。
16インチ・17インチに交換したときの空気圧は?
ハイエースの純正タイヤから16インチや17インチへ交換した場合、インチ数だけで適正空気圧を決めることはできません。
「17インチなら350kPa」といった決め方ではなく、タイヤサイズやロードインデックス、タイヤ規格などを確認する必要があります。
インチアップしても純正と同じ空気圧とは限らない
タイヤには、サイズだけでなく「そのタイヤがどれくらいの荷重に耐えられるか」を示すロードインデックス(LI)や規格があります。
わんぼとくにハイエースでは、LT規格やETRTOのC規格といった商用車向けタイヤを装着することがあります。
タイヤの規格やサイズが変わると、同じ空気圧でも確保できる負荷能力が異なる場合があります。
そのため、純正タイヤが350kPaに指定されているからといって、交換したタイヤにもそのまま350kPa入れればいいとは限りません。
純正15インチと17インチでは同じ350kPaでも負荷能力が違う
僕のハイエースを例に比較してみます。
現在装着しているのは、トーヨータイヤH30の「215/60R17C 109/107R」です。
H30はLT規格タイヤで、215/60R17C 109/107RはETRTOのC規格に該当します。
純正サイズの195/80R15LT 107/105と比較すると、空気圧と1本あたりの負荷能力は次のように異なります。
| 空気圧 | 195/80R15LT 107/105 | 215/60R17C 109/107 |
|---|---|---|
| 300kPa | 800kg | 710kg |
| 325kPa | 840kg | 760kg |
| 350kPa | 875kg | 805kg |
| 375kPa | 900kg | 850kg |
| 400kPa | 925kg | 895kg |
| 425kPa | 950kg | 940kg |
| 450kPa | 975kg | 985kg |
注目したいのが350kPaです。
純正サイズの195/80R15LTでは875kgの負荷能力がありますが、215/60R17Cでは805kgです。
同じ350kPaでも1本あたり70kgの差があります。
わんぼこのように、タイヤの規格やサイズが変われば、同じ空気圧でも負荷能力は変わってきます!
つまり「17インチだから空気圧を高くする」というより、交換したタイヤで必要な負荷能力を確保できる空気圧を確認することが大切です。
僕はH30を前370kPa・後350kPaで使用
僕のハイエースは5型のディーゼル・4WDで、現在はH30 215/60R17C 109/107Rを装着しています。
普段は荷物をあまり積まない軽積状態で使用しており、空気圧は前輪370kPa・後輪350kPaにしています。
前後で空気圧を変えている理由のひとつが、実際の前後軸重の違いです。
僕のハイエースの車検証に記載されている軸重は、
- 前前軸重:1,365kg
- 後後軸重:800kg
となっています。
単純に左右均等に荷重がかかっていると仮定すると、1輪あたりでは前輪約683kg、後輪約400kgです。
前輪側の軸重が大きいため前輪を370kPa、普段は積載量が少なく後輪側が軽いため、乗り心地が硬くなりすぎないよう後輪を350kPaにしています。
ただし、前370kPa・後350kPaはTOYO TIRESが僕のハイエースに指定した空気圧ではなく、僕が普段の使い方に合わせて実際に使用している設定値です。
トーヨータイヤでも、H30の実際の空気圧設定は車両とタイヤサイズによって変わるため、適正な空気圧については販売店へ問い合わせるよう案内しています。
わんぼまた、車検証に記載された軸重は、乗員や荷物を積んで実際に走行している状態の各輪荷重そのものではないですよ!
荷物を多く積む場合は後輪側の荷重も増えるため、普段軽積状態で使用している僕と同じ空気圧が適しているとは限りません。
ハイエースのタイヤ空気圧は高めにしたほうがいい?
ハイエースは荷物を積むことを想定した車ですが、タイヤの空気圧は高ければ高いほどいいわけではありません。
大切なのは、車両の仕様や積載量、装着しているタイヤに合わせて必要な空気圧を確保することです。
必要以上に空気圧を高くすると、乗り心地が硬くなったり、タイヤの中央部分が摩耗しやすくなったりする場合があります。
反対に空気圧が不足すると、タイヤの両肩が摩耗しやすくなるほか、燃費や走行安定性などにも悪影響を与える可能性があります。
そのため、
「燃費を良くしたいから高めにする」
「乗り心地を良くしたいから低めにする」
と空気圧だけで調整するのではなく、必要な負荷能力を確保することが前提です。
わんぼそのうえで、自分の積載量や使用状況に合わせて適切に管理しましょう!
スタッドレスタイヤの空気圧はどうする?
ハイエースをスタッドレスタイヤに交換した場合も、「冬だから空気圧を低くする」と考えるのはおすすめできません。
純正と同じサイズ・規格であれば車両の指定空気圧を確認し、異なるサイズや規格へ変更する場合はタイヤメーカーの情報などを確認しましょう。
また、タイヤの空気圧は気温によっても変化するため、スタッドレスタイヤへ交換した直後だけでなく、冬の使用期間中も定期的な点検が必要です。
雪道でグリップさせることを目的に、自己判断で空気圧を大きく下げるのは避けましょう。
ハイエースのタイヤ空気圧を点検する方法と頻度
タイヤの空気圧は自然に低下していくため、タイヤ交換や車検のときだけではなく、定期的に確認することが大切です。
TOYO TIRESでは、走行前のタイヤが冷えている状態で、エアゲージを使って最低1か月に1度は空気圧を点検するよう案内しています。
空気圧はタイヤが冷えているときに測る
走行するとタイヤが温まり、内部の空気も膨張して空気圧が高くなります。
わんぼそのため、自宅を出発する前など、できるだけタイヤが冷えている状態で確認しましょう!
走行によってタイヤが温まった状態で空気圧が高くなっていても、それだけを理由に空気を抜くのは避け、冷えた状態でもう一度確認します。
エアゲージを使って前後4本を確認する
空気圧はタイヤの見た目だけでは正確に判断できないため、エアゲージを使って確認します。
バルブキャップを外してエアゲージをバルブに取り付け、表示された空気圧を確認します。
ハイエースは前輪と後輪で指定空気圧が異なる場合があるため、4本すべて同じ数値に合わせるのではなく、自分の車両や装着しているタイヤに適した前後それぞれの空気圧に調整しましょう。
わんぼ点検・調整後は、バルブまわりから空気が漏れていないことを確認し、バルブキャップを取り付けます!
また、荷物を多く積む前や長距離・高速道路を走る前にも、空気圧を確認しておきましょう。
まとめ|ハイエースの空気圧は車両・積載量・タイヤに合わせて確認しよう
ハイエースのタイヤ空気圧は、すべての車両で同じではありません。
現行ハイエースバンでも、FR・4WD、グレード、積載量などによってトヨタの指定空気圧が違います。
純正タイヤを装着している場合は、まず車両に貼られているタイヤ空気圧ラベルや取扱説明書を確認しましょう。
また、16インチや17インチなどへ交換している場合は、インチ数だけで空気圧を決めるのではなく、タイヤサイズ・ロードインデックス・規格・負荷能力を確認することが大切です。
僕の5型ハイエース4WDでは、トーヨータイヤH30 215/60R17C 109/107Rを装着し、普段の軽積状態では前輪370kPa・後輪350kPaで使用しています。
わんぼただし、これは僕の車両と使い方での設定値です。
ハイエースは使い方によって積載量も大きく変わるため、自分の車両とタイヤに合った空気圧を確認し、最低でも月に1度を目安に点検しておきましょう。

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