この記事にたどり着いたあなたは、ディーゼルエンジンを搭載したハイエースの実燃費を知りたいのではないでしょうか?
これからハイエースを購入する場合、実際の燃費がどれくらいなのか気になる人は多いはず。
今回の記事では、ディーゼルのハイエースに「5年間」「100,000km以上」乗っている僕が、実際の燃費について詳しく解説します。
- ハイエースの実際に燃費を知りたい人
- これからハイエースを買う予定の人
- 他の人の燃費を知りたい人
燃費は使用環境など、さまざまな条件によって変動することもありますが、ひとつの例として参考にしてみてください。
ハイエースのディーゼルは燃費が悪い?
結論から申し上げると、一般的な車と比べた場合、ハイエースのディーゼルエンジンの燃費は悪いです。
それぞれの環境でトヨタが計測した燃費を見てみましょう。
カタログに表記されている数値をまとめてみたよ!
ディーゼル・2WD | ディーゼル・4WD | |
WLTCモード | 11.3km/L | 10.8km/L |
市街地モード | 8,9km/L | 8.7km/L |
郊外モード | 11.5km/L | 11.0km/L |
高速道路モード | 12.6km/L | 11.9km/L |
表を見てわかるとおり、ディーゼルエンジンが搭載されたハイエースのカタログ上の燃費は9~11km/L前後。
残念ながら、お世辞にも燃費が良いとは言えません。
当然ですが、荷物を積めば積むほど燃費は悪くなっていきます。
常に多くの荷物を載せている場合は、10km/Lを下回ることも考えられるでしょう。
WLTCモードとは
「市街地」「郊外」「高速道路」の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成された走行モードのこと。
実際の使用環境に近い条件で算出されるので、実燃費に近い数値が計測されている。
市街地モードとは
信号や渋滞などの影響を受ける比較的低速な走行を想定された走行モードのこと。
郊外モードとは
信号や渋滞などの影響をあまり受けない走行を想定された走行モードのこと。
高速道路モードとは
高速道路などでの走行を想定された走行モードのこと。
一般的な乗用車の燃費はどれくらい?
国土交通省が平成30年に公表した乗用車の平均燃費は22km/Lとのこと。
実際の燃費よりも燃費が良くなる環境で走行テストをしているものの、それでも22km/Lはなかなかの数値です。
最近では、20~30km/Lという燃費を実現している普通車も珍しくありません。
それらの車と比べてしまうと、ハイエースの燃費が余計に悪く見えてしまいますね。
ハイエースの実燃費を公開
現在、僕のハイエースの走行距離は100,000㎞を超えた状態で、仕様は以下のとおりです。
- ハイエースバン5型(標準)
- ディーゼルエンジン
- 4WD
- 積載は200㎏程度と予想
新車で購入してから平均燃費計をリセットしたことはないので、総走行距離の平均値が出ていると思ってください。
早速ですが、燃費を見てみましょう。
- 画像は60,000km時点のものを使用
たまに平均値が変動することもありますが、ここ数カ月は11.3km/Lで落ち着いています。
僕の場合、ハイエースの使用環境としては通勤がメインで、今回紹介した走行モードで言うと「郊外モード」に該当します。
距離は片道35kmで、平坦な道が7割、アップダウンが3割といったところでしょうか。
郊外モードの条件よりは少し過酷だと思いますが、メーカーが発表している燃費と実際の燃費にほとんど差はありません。
個人的には、ハイエースの燃費計とメーカーの燃費公表値は信用していいと思ってるよ!
燃料が軽油ということもあり、下道で10km/Lを超えているので満足しています。
他の車種と燃費を比較
ハイエースのディーゼルエンジンと他メーカーのディーゼルエンジン搭載車の燃費を見てみましょう。
ディーゼルエンジンを搭載した車種の燃費と、ハイエースの燃費を参考程度に比較してみたいと思います。
ディーゼル・2WD | ディーゼル・4WD | |
ハイエースバン(標準) | 11.3km/L | 10.8km/L |
プラド | 11.2km/L | |
CXー5 | 17.4km/L | 16.6km/L |
デリカD:5 | 12.6km/L |
他メーカーのディーゼルエンジンが搭載された人気車種と比べてみた結果です。
こうやって比べてみると、ハイエースが飛び抜けて悪いようには見えないという印象。
個人的には、ハイエースの燃費が1番悪いのが意外だったよ!
ガソリンエンジンとの比較
ハイエースのガソリンエンジンモデルとも比較してみたいと思います。
ガソリン・2WD | ディーゼル・2WD | ディーゼル・4WD | |
WLTCモード | 9.2km/L | 11.3km/L | 10.8km/L |
市街地モード | 6.8km/L | 8,9km/L | 8.7km/L |
郊外モード | 9.4km/L | 11.5km/L | 11.0km/L |
高速道路モード | 10.7km/L | 12.6km/L | 11.9km/L |
ガソリンエンジンの場合、単純に燃焼効率が悪く、燃費はディーゼルエンジンよりも悪化するようです。
燃料自体の価格差も大きいので、とくに理由がない限りはディーゼルエンジンを選んだほうが維持費の負担は少ないといえるでしょう。
燃費でハイエースを選ぶとしたら、2WDのディーゼルエンジンがよさそうだね!
燃費が気になるならディーゼルを検討してみよう
- 燃費が気になる
- 燃料代が不安
上記のような考えをお持ちの方は、ディーゼルエンジンモデルを検討してみるのがオススメです。
初期費用こそかかるものの、長く乗るならガソリンエンジンとの差額はペイできます。
ただし、燃費だけを求めてディーゼルエンジンを選択すると後悔する可能性があるのも事実です。
ハイエースを購入する目標を明確にしたうえで、それぞれのエンジンの特徴をしっかり把握して決断しましょう。
燃費やデメリットに惑わされて、本来の目的を見失わないようにしなきゃだね!
まとめ
ハイエースの使用状況によっては、カタログ値を大きく下回ることも考えられます。
たとえば、
- 積載量が極端に多い
- エアコンをガンガン使っている
- あいど時間が長い
など、過酷な条件になれば燃費もどんどん悪化していきます。
とはいえ、燃費を重視してつくられた車ではないので、ある程度は割り切ることも大切です。
ハイエースは、燃費の悪さを気にさせないメリットがたくさんあるからね!
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