ハイエース グランドキャビンで車中泊をしたくて、
「純正シートのままでも寝られる?」
「グランドキャビン用のベッドキットはどれを選べばいい?」
「ベッドキットを付けても10人乗りのまま使える?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
グランドキャビンは、10人乗りのスーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフを採用したハイエースワゴンです。
広い室内空間がありますが、トヨタがグランドキャビンに車中泊用のフルフラット機能を設定しているわけではありません。
そのため、車内にできるだけ平らな寝床を作りたい場合は、グランドキャビン専用のベッドキットを選ぶ必要があります。
ただし、商品によって10人乗車への対応や純正シートの扱い、収納方法、取り付け方法などが異なります。
わんぼとくに10人乗りを維持したい場合は、ベッドキットを使わないときに純正シートをどのような状態で使用できるのか確認することが大切です!
この記事では、2026年10月2日時点で確認できるグランドキャビン用ベッドキット5商品を比較し、選び方や10人乗車との両立、車検・構造等変更検査の注意点まで解説します。
- グランドキャビンで車中泊できるのか
- グランドキャビン用ベッドキット5商品の違い
- 10人乗りを維持できるベッドキットの選び方
- 純正シートの取り外し・加工が必要か
- ベッドキット取り付け時の車検・構造変更の注意点
グランドキャビンで車中泊はできる?
グランドキャビンでも車中泊はできます。
ただし、純正シートを倒すだけで車中泊用の平らなベッドスペースが完成する車ではありません。
グランドキャビンは10人乗りのスーパーロング・ハイルーフ
2026年10月時点の現行グランドキャビンは、乗車定員10人のスーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフです。
主な寸法は次のとおりです。
| 項目 | グランドキャビン |
|---|---|
| 乗車定員 | 10人 |
| 全長 | 5,380mm |
| 全幅 | 1,880mm |
| 全高 | 2,285mm |
| 室内長 | 3,525mm |
| 室内幅 | 1,695mm |
| 室内高 | 1,565mm |
室内空間には余裕がありますが、室内寸法が広いことと、平らな就寝スペースを確保できることは別です。
また、この寸法だけから「大人○人が寝られる」と判断することもできません。実際に利用できる人数は、ベッドキットのサイズやレイアウト、利用する人の体格などによって変わります。
グランドキャビンのサイズや10人乗りのシート配置、ワゴンGLとの違いについては、「ハイエースのグランドキャビンとは?サイズ・10人乗り・GLとの違いを解説」で詳しく紹介しています。
純正シートは車中泊用のフルフラットにはならない
グランドキャビンのリヤシートには、背もたれの角度を調整するリクライニング機構があります。
ただし、「リクライニングできる」ことと「車中泊用のフルフラットになる」ことは同じではありません。
トヨタのハイエースバン・スーパーGLの取扱説明書には「フラットシート」の操作方法が掲載されていますが、ハイエースワゴンのグランドキャビンには同様のフラットシート機能は案内されていません。
そのため、平らな就寝スペースを作りたい場合は、グランドキャビン専用ベッドキットを使う方法があります。
グランドキャビンのベッドキット5選を比較
2026年10月2日時点で確認できる、グランドキャビン用ベッドキット5商品を比較します。
| 商品 | 価格(税込) | 適合・条件 | 10人乗車 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| MGR Customs m.flat | 136,400円 | 200系全年式・9型対応 | 要確認 | 6枚式・40mmクッション・車体穴あけ不要 |
| neru海 波道-12 | 137,500円 | H29年7月以降登録車は販売元が車検非対応と案内 | 条件あり | 6枚式・センターマット収納 |
| WING AUTO | 165,000円 | 200系グランドキャビン | ○ | 4・7・10人乗車に変更可能 |
| UI vehicle マルチウェイ ワゴンベッドキット | 319,000円 | 1~9型 | ○ | 純正シートを活用・4・7・10人乗車に対応 |
| プロダックス ボックス型 | 99,800円+対応フロアパネル | 1~9型・4列目シート取り外し | × | 約1,689×1,660mm・ベッド下収納 |
MGR Customs m.flat|40mmクッションを採用
MGR Customsの「m.flat」は、200系グランドキャビン全年式に対応し、現行9型にも取り付け可能と案内されているベッドキットです。
2026年10月2日時点の価格は136,400円。
ベッドマットは6枚構成で、クッション材には厚さ40mmのウレタンを採用しています。
わんぼ専用フレームを使って取り付けるため、車体への穴あけや加工が不要なのも特徴です!
一方、今回確認できた販売情報では、現行グランドキャビンで10人乗車へ切り替える具体的な方法までは確認できませんでした。
10人乗りを維持したい場合は、購入前に販売元へ純正シートの使用方法や10人乗車時の状態を確認しましょう。
neru海 波道-12|年式による車検対応に注意
neru海の「波道-12」は、グランドキャビン10人乗り用として販売されている6枚式ベッドキットです。
2026年10月2日時点の価格は137,500円。
厚さ30mmのウレタンを採用し、センターマット4枚をサイドへ収納できます。
販売元では、センターマットを外すことで10人の乗車定員を確保できると案内しています。
ただし、年式には注意が必要です。
わんぼ販売元では、平成29年7月以降登録車について、横向きシートの定員を確保できないため車検非対応と案内しています。
また、登録後の車両へ取り付ける場合は構造変更となり、新たな車検が必要とも案内されています。
そのため、現行グランドキャビン向けとして選ぶ商品ではなく、条件に合う旧年式車で検討するベッドキットと考えたほうがいいでしょう。
WING AUTO|4人・7人・10人乗車に変更できる
WING AUTOでは、200系グランドキャビンに合わせてオリジナルベッドキットを製作しています。
価格は150,000円(税別・工賃込み)で、税込165,000円です。
すでにリクライニング加工済みの車両は120,000円(税別・税込132,000円)と案内されています。
特徴は、ベッドの天板を外すことで4人・7人・10人乗車へ変更できることです。
普段は10人乗りとして使い、必要なときだけ車中泊用のベッドへ展開したい場合に比較したい商品です。
わんぼ販売元では、大人2人・小学生2人・幼児2人の計6人で就寝した使用例も紹介しています!
ただし、これは販売元による使用例であり、大人6人が快適に寝られることを示すものではありません。
UI vehicle|10人乗車と車中泊を両立したい人向け
UI vehicleの「マルチウェイ ワゴンベッドキット」は、グランドキャビンの純正シートを活用してベッドスペースを作る商品です。
2026年10月2日時点では1型~9型に対応し、価格は319,000円です。
3列目・4列目の純正シートにリクライニング加工を行い、その周囲に専用ステンレスフレームを取り付けます。
3分割されたベッドマットの配置を変えることで、
- 4人乗車
- 7人乗車
- 10人乗車
に切り替えられます。
わんぼ10人乗車時には3枚のベッドマットを最後部へ重ねて収納し、1~4列目の純正シートを使用します!
今回比較する商品のなかでは価格が高いものの、「車中泊専用車にはせず、グランドキャビン本来の10人乗りも活かしたい」という人には比較しやすい商品です。
プロダックス|ベッドと収納スペースを優先したい人向け
プロダックスのボックス型ベッドキットは、今回紹介する商品のなかでも用途が異なります。
2026年10月2日時点のベッドキット本体価格は99,800円。
1型~現行9型に対応し、ベッドサイズは約1,689×1,660mmです。
ボックス型のため、ベッド下を収納スペースとして利用できます。
ただし、グランドキャビンへの取り付けには4列目シートを取り外し、別売りのプロダックス製フロアパネルを同時装着する必要があります。
そのため、10人乗りを維持したい人には向いていません。
販売元ではベッドキットを「構造変更を必要としない車検対応品」と案内していますが、国土交通省は座席を減らした場合について構造等変更検査が必要と案内しています。
わんぼ4列目シートを取り外して使用する場合は、購入前に販売元だけでなく、管轄の運輸支局やNALTECへ確認しておくことをおすすめします!
グランドキャビン用ベッドキットの選び方
5商品を比較するときは、次の4点を確認しましょう。
10人乗車を維持したいかで選ぶ
グランドキャビンを普段から大人数で使用するなら、ベッドを使わないときに10人乗車へ戻せる商品が便利です。
わんぼ今回確認したなかでは、UI vehicleとWING AUTOが10人乗車への切り替え方法を明示しています!
一方、プロダックスは4列目シートの取り外しが前提です。
「グランドキャビン用」と書かれているだけで判断せず、走行時に純正シートをどのような状態で使用できるのかまで確認しましょう。
ベッドサイズと収納方法を確認する
ベッドサイズは、利用する人数や体格、寝具、荷物を置くスペースまで考えて選びましょう。
ただし、ベッドの寸法だけから「大人○人が快適に寝られる」と判断することはできません。
わんぼメーカーが就寝人数や使用例を公開している場合は参考になりますが、体格によって必要なスペースは変わります!
また、普段使いもするなら、ベッドを使わないときのマットや天板の収納方法も大切です。
純正シートへの加工・取り外しを確認する
商品によっては、純正シートへのリクライニング加工が必要です。
また、プロダックスのように純正シートの取り外しを前提とする商品もあります。
わんぼシートの加工や取り外しは乗車人数や車検にも関係するため、購入前に必ず確認してください!
本体価格以外に必要な費用も確認する
ベッドキットの価格だけで比較すると、実際に必要な金額が分かりにくい場合があります。
商品によっては、
- 取り付け工賃
- シート加工費
- フロアパネル
- 送料
- 検査・手続きに伴う費用
などが別に必要です。
わんぼ本体価格だけではなく、自分のグランドキャビンへ取り付けて使用できる状態にするまでの総額で比較しましょう!
グランドキャビンのベッドキットは構造変更が必要?
グランドキャビンにベッドキットを取り付けたからといって、すべてのケースで構造等変更検査が必要になるわけではありません。
重要なのは、ベッドキットを取り付けた結果、車両がどのように変更されるかです。
国土交通省では、座席を減らしたり増やしたりした場合について、構造等変更検査が必要と案内しています。
また、変更内容によっては事前にNALTECへの届出が必要になる場合があります。
純正シートを残して取り付ける場合
純正シートを残したまま使用するベッドキットについても、「構造変更は不要」と判断するのは避けましょう。
シートへの加工方法や車両の状態などによって判断が変わる可能性があります。
わんぼとくに10人乗車を維持する商品は、自分の車両の年式・型式・登録年月を販売元へ伝え、適合と車検への対応を確認しておくと安心です!
座席を減らす場合は構造等変更検査が必要
国土交通省・関東運輸局は、座席を減らしたり増やしたりした場合について、構造等変更検査を受ける必要があると案内しています。
そのため、純正座席を取り外して乗車定員が変わる仕様にする場合は、構造等変更検査を前提に確認しましょう。
NALTECの審査事務規程でも、検査時の座席・座席取付装置などについて基準が定められています。
座席を取り外したり加工したりする場合は、乗車定員だけで判断せず、必要な手続きを事前に確認することが大切です。
車検のときだけ純正シートを戻せばいい?
「普段はシートを外して、車検のときだけ元に戻せばいい」とはこの記事では案内しません。
恒常的に座席を減らして使用する場合は、国土交通省が案内する構造等変更検査を含め、適切な手続きを確認してください。
販売元の説明と公的機関の案内で判断が分かれる場合も、自己判断せず、車両の状態と予定している変更内容を管轄の運輸支局やNALTECへ伝えて確認するのが確実です。
グランドキャビンで車中泊するときに揃えたいもの
ベッドキットで寝床を作ったあとには、車中泊する季節や場所に合わせて必要な装備を揃えましょう。
とくに、
- 外からの視線や光を遮るサンシェード
- スマートフォンや家電を使うための電源
- 夏の暑さ対策
- 冬の寒さ対策
- 寝袋などの車中泊グッズ
が候補になります。
目隠しを用意するなら「ハイエースのサンシェードおすすめ3選|車中泊の目隠し・カーテンとの違いも解説」。
電気毛布や扇風機などの電源を確保したい場合は「ハイエースの車中泊に必要なポータブル電源は何Wh?容量・おすすめ7選を比較」。
夏は「ハイエースの車中泊でできる暑さ対策7選|夏に涼しく寝る方法を解説」。
冬は「ハイエースの冬の車中泊でできる寒さ対策|暖かく寝る方法と注意点」。
そのほかのアイテムは「ハイエースの車中泊におすすめのグッズ|実際に使っている便利アイテムも紹介」でまとめています。
ベッドキットを使わずマットで寝床を作りたい場合は、「ハイエースの車中泊マットおすすめ4選|サイズ・厚さ・ニトリも比較」も参考にしてください。
まとめ|グランドキャビンは用途に合ったベッドキットを選ぼう
グランドキャビンは10人乗りの広いハイエースワゴンですが、純正シートを倒すだけで車中泊用のフルフラットになるわけではありません。
平らな就寝スペースを作りたい場合は、専用ベッドキットが選択肢になります。
この記事のポイントは次のとおりです。
- ベッドキットによって10人乗車への対応が異なる
- 純正シートへの加工や取り外しが必要な商品もある
- 年式によって車検への対応が異なる商品がある
- 座席を減らす場合は構造等変更検査が必要
- 本体価格だけでなく取り付けまでの総額で比較する
- 10人乗りを残すか、ベッド・収納を優先するかで選ぶ商品が変わる
普段は10人乗りとして使いたいなら、10人乗車時のシートとベッドマットの状態まで確認して選びましょう。
一方、10人で乗る必要がないのであれば、乗車人数よりベッドや収納スペースを優先する選択肢もあります。
購入前には車両の年式・型式・登録年月を確認し、適合や車検への対応まで販売元へ確認しておくことが大切です。
グランドキャビンそのもののサイズや乗車定員、ワゴンGLとの違いについては、「ハイエースのグランドキャビンとは?サイズ・10人乗り・GLとの違いを解説」で詳しく紹介しています。

コメント