ディーゼルエンジンが搭載されたハイエースを中古で購入するなら、5型以降を選ぶべき理由を解説!
5型のハイエースは、4型に比べて大幅に改良されています。
改良されたことで、さらに完成度の高い車になったといえるでしょう。
ハイエースを中古で購入することを検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください!
ハイエースを中古で買うことは決めたけど、
どの型のハイエースを購入しようか迷っていませんか?
中古でも相場の高いハイエースですが、買うならなるべく新しいモデルがオススメです。
なぜ、ハイエースは5型以降を選ぶべきなのかを解説していきます。
中古車を買うなら5型以降を選ぶべき3つの理由
5型以降を選ぶ理由は、
- 新型ディーゼルエンジンが搭載された
- トランスミッションが6速ATになった
- 「TSSP」が標準装備された
上記の大きな変更点があったからです。
ひとつずつ具体的に解説していきたいと思います。
新型ディーゼルエンジンが搭載された
4型のハイエースは「1KD-FTV」というエンジンでしたが、
5型のハイエースから「1GD-FTV」という、新しいディーゼルエンジンが搭載されました。
新型エンジンに変更されて、
排気量が「3.0L」→「2.8L」と小さくなったものの、最高出力は上回っています。
「5型のエンジンは静かになった」とも言われているね!
大きな変更点
「1GD-FTV」になって大きく変わったのが、尿素SCRシステムの搭載です。
今まで同様、
DPFに加えて尿素SCRシステムを搭載することで、どんどん厳しくなる排出ガス規制に対応できるようにしています。
尿素SCRシステムが搭載された影響で、アドブルーと呼ばれる尿素水必要になりました。
補充が必要なことから、メンテナンス項目が増えたのは間違いありません。
ですが、
作業自体はとてもカンタンで、
よっぽど走行距離が多くない限り、年に2回程度の補充で大丈夫なのでとくに気にならないと思います。
スペックの比較
- 新型エンジン「1GD-FTV」
- 旧型エンジン「1KD-FTV」
参考程度に両エンジンのスペックを比較してみましょう。
新型エンジン「1GD-FTV」 | 旧型エンジン「1KD-FTV」 | |
排気量 | 2.8Lディーゼルターボ | 3.0Lディーゼルターボ |
最高出力 | 111KW(151PS)/3,600rpm | 105KW(144PS)/3,400rpm |
最大トルク | 300Nm(30.5㎏-m)/1,000~3,400rpm | 300Nm(30.5㎏-m)/1,200~3,200rpm |
燃料消費効率 | 12.4㎞/L | 11.2㎞/L |
スペックを見てわかる通り、エンジン性能は向上していると言えます。
トランスミッションが6速ATになった
トランスミッションが6速化されたことを喜んだ人は老いと思います。
ガソリンエンジンは4型の時から6速ATだったね!
4型までのハイエースはトランスミッションが4速でしたが、5型から6速に変更されました。
5型以降のハイエースをオススメしたい1番の理由です。
トランスミッションが6速化されたことで、
- 燃費が向上する
- エンジンが静かになる
という圧倒的なメリットを手に入れることができます。
燃費が向上する
さきほどのスペックを見てもらえばわかるように、
新型エンジンの「1GD-FTV」の燃費は、カタログ値で「12.4㎞/L」と表記されています。
一方、
旧型エンジンの「1KD-FTV」の燃費は、カタログ値で「11.2㎞/L」です。
実際にここまで燃費が伸びることは難しいですが、
燃費に「1.2㎞/L」の差があれば長期間で見た時に、燃料にかかる費用は大きく違ってくるでしょう。
ちょっと計算してみようか!
今日現在(8月16日)、軽油の全国平均価格は「131.1円」となっています。
- 軽油の料金は「131.1円」
- 燃費は「12.4㎞/L」と「11.2㎞/L」
- 走行距離は「10,000㎞」
この条件で計算すると、
新型エンジン「1GD-FTV」は、10,000㎞あたり「105,725円」必要。
旧型エンジン「1KD-FTV」は、10,000㎞あたり「117,053円」必要。
- 10,000㎞あたり11,328円の差額
という結果になりました。
数十万キロ走ることを考えれば、新型エンジンは経済的に助かると言えるでしょう。
エンジンが静かになる
トランスミッションが6速化されたことで、走行中のエンジン回転数を低くすることができます。
4速との違いが出やすいのは高速道路だね!
街乗りでスピードを上げることはほとんどありませんが、高速道路ではそうもいきません。
巡行中や追い越しの時にハッキリと違いが出ます。
僕の経験では、
6速ならエンジンが2,000回転で走行できるところが、4速ならエンジンは3,000回転くらい回す必要があります。
1,000回転の違いですが、車内に伝わるエンジン音の差は本当に大きいです。
運転の疲れ具合に、大きな影響を与えるのは間違いありません。
「TSSP」が標準装備された
商用車であるハイエースに、運転支援システム「TSSP」が搭載されました。
TSSPとは、
「Toyota Safety Sense P」の略で、衝突回避支援パッケージのことです。
一般的なTSSPは、
- プリクラッシュセーフティシステム
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
- レーダークルーズコントロール
以上の内容になっています。
残念ながらハイエースには、
レーンディパーチャーアラートのステアリング制御機能とレーダークルーズコントロールは搭載されていません。
プリクラッシュセーフティシステム
衝突時の被害を回避・軽減してくれる自動ブレーキです。
前方の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼レンズで検出し、
ぶつかりそうになった時は、ディスプレイとブザーにより運転手に警告してくれる機能になります。
- ブレーキを踏めた場合は、ブレーキをアシスト
- 踏めなかった場合は、自動ブレーキを作動
上記の方法で衝突回避、または被害の軽減をしてくれます。
たまに誤作動するから僕みたいにビックリしないでね!
あくまで軽減装置なので、お世話になることがないように気をつけましょう。
レーンディパーチャーアラート
ウインカー操作をせずに車線を逸脱しそうな時に 、ディスプレイとブザーにより運転手に警告してくれる機能になります。
幅が約3m以上ある車線を、約59㎞/h以上で走行していることが作動の条件です。
本来であれば、
電動パワーステアリングを制御することで、車線の逸脱を回避できるようにステアリング操作をサポートしてくれます。
ですがハイエースの場合は、
パワーステアリングが油圧式なので、残念ながらステアリング制御機能は搭載されていません。
オートマチックハイビーム
ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる機能になります。
- 周囲の明るさ
- 対向車のヘッドライト
- 前を走る車のテールランプ
上記を検知して切り替えてくれるので便利そうですが、精度が良いからか誤作動を起こすこともあります。
とくに標識などの「反射」を受けた時に、ロービームに切り替わることが多い印象です。
頻繁に切り替わって快適どころかストレスを感じるから、僕は基本的にこの機能を使うことはないかな!
レーダークルーズコントロール
前方の車両と一定の距離をあけたまま、追従してくれるとても便利な機能になります。
が、
残念ながら非搭載となりました。
ハイエースのシステムが古いことが理由で、どうしても組み込むことが不可能みたいです。
今後のハイエースに期待と言ったところでしょうか。
4型以前のハイエースを購入するメリット
あえて古い型を選ぶメリットと言えば、金銭的な魅力かな…と個人的には思います。
できれば新しいハイエースがオススメだよ!
ただどうしても、
「ワシは古いハイエースが好きなんじゃ!」
という人は絶対に好きなハイエースを買った方がいいです。
1~3型ハイエースの見た目に惹かれるハイエースファンもいらっしゃると思います。
外見は満足度に大きく影響しますし、何より愛着が湧くこと間違いなしです。
さいごに
4型以前のハイエースと比べれば、
快適性と安全性は5型が大きく上回っていると言い切れるでしょう。
中古車を購入するときは、予算を理由に候補を絞っていくケースが多いと思います。
ですが、
実車や価格を見るだけではわからない判断材料があることを知っておいてください。
いろんな視点から検討すれば、少なくともハイエースの中古車えらびに失敗する確率は下げられるはずです。
ぜひ、5型ハイエースを検討してみてください。
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