この記事にたどり着いたあなたは、ハイエースにどんなメリットやデメリットがあるのか気になっているのではないでしょうか?
実際、ハイエースには魅力的なメリットがある反面、致命的とも言えるデメリットが存在します。
ハイエースを購入する前に、メリットとデメリットも把握しておくことで「こんなはずじゃなかったのに…。」という事態を防ぐことができるでしょう。
今回の記事では、ハイエースに5年以上乗っている僕が、ハイエースのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
- ハイエースのメリット・デメリットを知りたい人
- ハイエースの購入を迷っている人
- メリットのことしか考えていない人
僕がハイエースに感じている素直な気持ちを詰め込んでいるので、ぜひ参考にしてみてください。
ハイエースのメリット7選
ハイエースのメリットは、以下のとおりです。
- 荷室が広い
- 自分好みにカスタムできる
- 多くの趣味に対応できる
- 耐久性が高い
- ランニングコストが安い
- リセールバリューが高い
- 運転がしやすい
ひとつずつ見ていきましょう。
荷室が広い
ハイエース最大の魅力ともいえるのが、荷室が圧倒的に広いこと。
広い空間を活かして、多量の荷物を載せることが可能です。
さらに荷室にベッドキットを備えることで、快適な空間をつくることもできます。
荷室をどんな風にアレンジするのか、考えただけでワクワクが止まりません。
理想を現実にできるよ!
自分好みにカスタムできる
ハイエースはカスタムパーツが豊富で、自分だけのハイエースに仕上げることができるんです。
2021年に発売されたパーツカタログでは、『7000点超』と表記されています。
数だけでなく種類も豊富で、外装から内装・電装関係・足回りまで何でもあるので、
「こういうカスタムできたらいいな。」
という希望が大体叶ってしまうのも大きな強みです。
これだけのパーツの中から好きなものを選んでいけば、日本に1台、自分だけのハイエースが作れます。
自分だけのってところが魅力的だよね!
多くの趣味に対応できる
ハイエースがあれば、ほぼ全ての趣味に対応することが可能です。
車中泊やアウトドア全般はもちろん、バイクや自転車も積めるしトレーラーだって平気で引っ張れます。
これから趣味が増えたり変わったりしても、ハイエースなら対応してくれるはずです。
やりたいことを悩むことなく始められるという点は、大きな強みになるでしょう。
耐久性が高い
ハイエースは非常に頑丈な構造になっています。
その象徴としてわかりやすいのが、最大積載量1,000㎏ということ。
フロント側のサスペンションにはトーションバースプリングが用いられ、リア側のサスペンションにはリーフスプリングが用いられています。
サスペンションとは
タイヤと車のフレームを繋いで,路面からの衝撃や振動が車内に伝わるのを緩和する部品のこと。
今回で営うと、トーションバースプリングとリーフスプリングにあたります。
トーションバースプリングの採用
トーションバースプリングは主に小型トラックに用いられる部品です。
小型トラックともなれば、最大積載量は2,000㎏になります。
トラックに使われている部品を使っている。と考えれば頑丈なのも頷けますね。
トーションバースプリングとは
「torsion」(ねじる)+「bar」(棒)=トーションバー
文字通り、金属製のただの丸い棒。
この棒にねじる力を加えて反発力が発生するのを利用。
強くれじれば反発力は上がり、弱くねじれば反発力は下がる。
雑巾を想像すればわかりやすいよ!
リーフスプリングの採用
リーフスプリングは小型トラック~大型トラックやバスまで幅広く用いられる部品です。
耐久性と耐荷重性に非常に長けており、貨物車にとって無くてはならない存在のひとつになっています。
リーフスプリングとは
長さの異なる細長い金属の板を複数枚重ねたもの。
その金属の板が上下にしなることで路面からの衝撃や振動を緩和する。
ランニングコストが安い
4ナンバーもしくはディーゼルエンジンに限られてしまいますが、
自動車税・燃料代の面で非常に有利です。
長年乗ったり、走行距離が多い人は馬鹿にできないほど差が出ます。
リセールバリューが高い
売却時のメリットになりますが、
ハイエースは日本ではもちろん、海外でもとても人気のある車種です。
カラーやグレード・エンジン・駆動方式によっても多少差が出てきますが、数十万キロ走っていても価値が付きます。
リセールバリューが高いに越したことはないよね!
運転がしやすい
ハイエースはキャブオーバーという車体形状で、
人がなるべく前に乗れるような構造になっているので、見通しが良く運転しやすいです。
ハンドルを切るタイミングが乗用車と比べると多少違ったり、内輪差が大きいのでちょっとしたコツが必要ですがすぐに慣れます。
ボディも真四角なので、感覚も掴みやすいでしょう。
内輪差とは
左右に曲がる時に内側の前輪が通るルートより、内側の後輪が通るルートの方が道路の内側を通過する現象。
乗用車より大回りしてねってことだよ!
ハイエースのデメリット8選
結論から言うと、これから紹介するデメリットにストレスを感じる人はハイエースに向いていないかもしれません。
購入を検討中の場合は、しっかり向き合ってみてください。
ハイエースのデメリットは、以下のとおりです。
- 乗り心地が悪い
- カスタムにお金がかかる
- 車検が毎年ある
- 騒音が大きい
- 盗難率が高い
- 乗り降りが大変
- 初期コストが高い
- ボディが汚れやすい
ひとつずつ見ていきましょう。
乗り心地が悪い
ハイエースのデメリットと聞いて、まず思い浮かぶのは乗り心地の悪さだと思います。
サスペンションの耐久性は非常に高いですがその反面、乗り心地は非常に悪いです。
ハイエースのサスペンションは、 フロント側にトーションバースプリング、リア側にリーフスプリングが用いられています。
どちらも重量に耐えるのは得意ですが、人に快適性を与えるのは大の苦手。
具体的な乗り心地を言葉で表すと、
『ドカン!』というような路面からの突き上げ。
『グワングワン』というような横揺れ。
20年前に製造された軽自動車や乗用車よりも乗り心地は酷いです。
ハイエースに乗ったことがない人は、とりあえず試乗することを強くオススメします。
注意点としては、綺麗に舗装された道ではなく荒れた路面を走ってみましょう。
カスタムにお金がかかる
ハイエースは純正のままだと、お世辞にも使い勝手が良い車とは言えません。
カスタムにどれだけ力を入れるかは人それぞれですが、快適・便利にするためには、ある程度のカスタムすることが前提の条件になってくるでしょう。
優先順位を決めて、自分が解決したいことは何なのかを明確にしておくことが大切です。
車検が毎年ある
1ナンバーと4ナンバーに限られますが、車検が毎年あります。
これによりどうしても車検にかかるコストが膨らみますし、単純に面倒ですよね。
しかし、ハイエースのオーナーとしてはデメリットに感じますが、車からすれば頻繁に整備してもらえるので、むしろメリットとも言えます。
こまめなメンテナンスは嘘をつきません。
騒音が大きい
ハイエースは車内空間を広くする設計がされていて、乗用車と比べるとボディが薄いので音が伝わりやすくなっています。
特に天井は吸音材にコストをかけていないのもあり、雨が降るとかなりうるさいです。
タイヤはLT規格なので、乗用車タイヤに比べるとロードノイズは大きめ。
LT規格のタイヤとは
LTはライト(小型)トラックの略。
高重量に耐え、安全な走行をするための強度があるタイヤのこと。
そしてシート下からのエンジン音。
特にディーゼルエンジンは車内まで響きます。
最近のディーゼルエンジンは静かとも言われていますが、根本的な構造は変わらないのでうるさいものはうるさいです。
盗難率が高い
近年、ハイエースの盗難率は緩やかに下がりつつありますが、それでもまだ上位であることに変わりはありません。
盗難に関してはちょっとしたことでもいいので、何らかの対策をしておいた方が良いと思います。
国内はもちろん海外でも非常に人気のある車種なので、盗まれるかもしれないという不安は、精神衛生上よくないですよね。
深夜に盗まれたとしたら、お昼には海の上でしょうから(泣)
乗り降りが大変
ハイエースは車高が高いため、運転席と助手席への乗り降りがやや大変です。
個人的には慣れで解消するデメリットだと思っています。
腕の力で体を引き上げるのではなく、足で地面を蹴るようにして乗り込むとかなり楽に乗れます。
購入前の方は、試乗する機会があれば意識してみてください。
初期コストが高い
これはディーゼルエンジンモデルに限定されますが、車両価格が高いです。
1番高いグレードは400万円を超えてきます。
どのハイエースを購入するのか、
自分の使用頻度などいろんな角度から考えて慎重に選ばないと、後悔する原因になるかもしれません。
ボディが汚れやすい
これは個人差があるかもしれませんが、僕の中では大きなデメリット。
雨の日に走行すれば両側はすぐにドロドロになるし、虫の多い季節はフロント周りは虫だらけ…。
夏場の夜に高速道路を走ると、ボンネットが凄いことになります。
要するに何が言いたいかというと、ハイエースは綺麗な状態をキープするのが大変です。
必然駅に、こまめな洗車が必要になります。
まとめ
最後にもう一度メリットとデメリットを確認しておきましょう。
- 荷室が広い
- 自分好みにカスタムできる
- 多くの趣味に対応できる
- 耐久性が高い
- ランニングコストが安い
- リセールバリューが高い
- 運転がしやすい
- 乗り心地が悪い
- カスタムにお金がかかる
- 車検が毎年ある
- 騒音が大きい
- 盗難率が高い
- 乗り降りが大変
- 初期コストが高い
- ボディが汚れやすい
ハイエースを購入する前に、具体亭にどんな車なのかを把握しておくことが大切です。
今回紹介した内容で、とくに重要なのがデメリットの認識。
ショップ側は1台でも多く売りたいのが本音ですし、ハイエースの悪いところはあまり教えてくれません。
ハイエースは、デメリットに納得できないまま購入してしまうと後悔する可能性が高いです。
「こんなはずじゃなかった…。」と、ならないように最低限のことは購入前に勉強しておきましょう。
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